CIEC春季カンファレンス2022表彰 ―受賞者喜びの声―
2022年3月19日(土)に開催された「CIEC春季カンファレンス2022」にて、一般募集論文(査読付)7本の中で特に優れた論文が「論文賞」として表彰されました。またU-18発表論文10本については、論文に加え発表も審査対象として、最優秀賞1件、優秀賞2件、奨励賞2件が表彰されました。Special第27回では、各賞に輝いた皆さんの「喜びの声」をお伝えします。
CIEC春季カンファレンス2022論文賞
茨城大学 人文社会科学部 現代社会学科
戸塚芽依・菅谷克行
「オンライン授業内での議論における非言語情報の影響」
この度は素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございました。この研究では、オンライン授業内でのディスカッションに非言語情報がどのような影響を及ぼしているのかについて、実験を通じて調査・分析を行いました。オンライン環境や仮想空間への興味をきっかけに始めた研究ですが、この成果が今後のオンライン授業やメタバースにおけるコミュニケーションの進展に少しでも貢献できれば、この上ない喜びです。
カンファレンスを運営してくださった関係者の皆様や、ご指導、ご協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。
CIEC春季カンファレンス2022 U-18最優秀賞
群馬県立高崎高等学校
佐藤弘基・伊藤俊介・山本航紀・渡部翔太郎
「CO₂濃度と在室人数の同時測定システムの開発と数理モデルによる解析」
この度は、最優秀賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。私たちは社会課題の感染症対策として換気に着目し学校生活における教室での換気を促がしたり、CO₂濃度と在室人数との関係を調べたりする目的で、「RaspberryPi」を用いて、局所的な環境データと在室人数を同時にモニタリングできるシステムを開発しました。開発したシステムを教室や自習室に設置し、換気に対する効果を検証する実証実験を実施したいと考えています。
発表会を開催してくださった関係者の皆様、このような貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
CIEC春季カンファレンス2022 U-18優秀賞
群馬県立高崎高等学校 高田悠希
「スマート盲導杖「みちしる兵衛」‐AI搭載白杖による視覚障害者歩行支援‐」
この度は優秀賞をいただき、また何よりオンラインでの発表会において貴重なアドバイスをいただき、本当にありがとうございます。本研究は視覚障害者の歩行中の事故を、カメラと画像認識AIを搭載した白杖によって防ぐというものであり、論文を出させていただいたもののまだまだ途中の研究です。
頂いたアドバイスは専門的な知見に基づくものであり、非常にこれからの研究の参考になるものでした。改めましてありがとうございました。
東広島市立川上小学校 出口優人
「感覚情報処理障害(SPD)があっても学びたい
‐自分実験を通じての異空間同時双方向学習の効果の検証‐」
この度は優秀賞をいただきありがとうございました。
今回の発表を通じて全国のSPDや様々な理由で学校で学べない人達に知ってもらい、学校とつながりを持てるきっかけになれば嬉しいです。
今後は、ICTを活用し、SPDの感覚をわかりやすく説明するため、光度や音量の数値データをとり、動画などで説明できるような研究をしたいと思います。
そして、対策法を見つけて自分実験を続けて事例を蓄積していきたいと思います。
CIEC春季カンファレンス2022 U-18奨励賞
玉川学園高等部 浦田大智・齋藤ゆい
「お手伝いロボットの研究‐現代版茶運びロボットの開発‐」
この度は、全国発表の機会をいただき、ありがとうございました。また、奨励賞をいただけて、うれしく思います。私たちは、ペットボトルの緑茶をカメラで認識し、運んでくるロボットの研究を行いました。カメラで物体認識によってペットボトルを見つけるのは、かなり近い距離でないとできなかったため、色による認識で探すように工夫しました。今後は、ライトを付けて明るさの影響を受けないようにしたり、タグを付けて複数の物を認識できるようにしたいです。
兵庫県立小野高等学校
石井友基・稲岡歩望・岡田聖冬・堀尾将吾・宮下恭一
「Pythonを用いたカモの識別」
この度はこのような賞をいただき、誠にありがとうございました。私たちはカモの識別という作業において、AIを使って人間の負担を少なくできるように試みています。
私たちに研究・発表のご指導くださいました株式会社BRAINの方々と先生方に心より感謝申し上げます。今後は今回頂いたご指摘を踏まえ、より実用的なシステムを作り上げるために、遠距離かつ多数のカモの写真を問題なく検証できるように研究を続けていきたいと思います。
受賞者の皆さん、おめでとうございます。
2022PCカンファレンスにおいても、一般部門・学生部門・U-18部門の表彰をご用意し、たくさんの論文投稿をお待ちしております。是非ふるってご応募ください。