第24回 CIEC春季カンファレンス2021表彰 ―受賞者喜びの声―
2021年3月20日(土)・21日(日)の2日間にわたり「CIEC春季カンファレンス2021」が開催されました。一般募集論文(査読付)15本の中で特に優れた論文を「論文賞」として表彰しました。またU-18発表論文17本については、論文に加え発表も審査対象として、最優秀賞1件、優秀賞2件、奨励賞2件、特別賞1件を表彰しました。Special第24回では、各賞に輝いた皆さんの「喜びの声」をお伝えします。
CIEC春季カンファレンス2021論文賞
白土由佳 (文教大学 情報学部 メディア表現学科)
「ソーシャルリスニングのフレームワークSGUR(サグール)の提案と実践」
この度は、大変素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました。この研究では、ソーシャルリスニングをどのように実践すればいいか、SGUR(サグール)というフレームワークを提案し、考察しています。この研究は、査読者によるコメントやカンファレンスでの質疑を通じて、CIECの皆様に育てていただいています。私一人の力は小さいですが、このようなアカデミックコミュニティに支えられて研究を発展させていけることを大変嬉しく思っています。今後も、より一層努力して参ります。
CIEC春季カンファレンス2021 U-18最優秀賞
長崎県立長崎南高等学校 江頭翔・福田紬杏・小川碧・島内結和
「遅れが発生しにくい路線バス運行経路の検討」
今回は、U-18最優秀賞という名誉な賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。私たちはSSH(※下記註参照)の課題研究で「バスの遅れの解消」について研究してきました。バス好きなメンバーとバスの遅れに不満を持つメンバーの4人組でしたが、バスの遅れを改善したいという同じ思いで研究してきました。バス停調査ではバスの台数が多く苦労しましたが、論文に提案をまとめ評価いただけたことに達成感を感じています。
春季カンファレンスを運営いただいたCIECのみなさま、私たちの口頭発表を温かい目でご覧いただいた皆様、指導くださった長崎南高の先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
※註 SSH(Super Science High schools)とは、文部科学省が将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等を認定し支援する制度。
- 【文部科学省】スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
- 【国立研究開発法人科学技術振興機構】次世代人材育成事業 スーパーサイエンスハイスクール
CIEC春季カンファレンス2021 U-18優秀賞
島根県立益田高等学校 伏谷健太郎・小川晃輝・佐々田遼斗
「火災時における最適な避難経路」
この度、優秀賞をいただくことができ、とても嬉しく思います。私たちは本校の避難経路の最適化を目指して研究を進めてきました。研究過程で発見した問題点を解決し、新しい避難経路を作成することができました。発表会では、時事問題に着目した研究も多くあり、時代に合った解決策を提案することの重要性を感じました。発表会を開催してくださった関係者の皆様、このような貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
早稲田大学高等学院中学部 岩村陸・岡田浩毅
「Watsonによるチャットボットの学習方法 ‐質問の導入方法‐」
この度はこのような素晴らしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます。私たちはWatsonを使用したチャットボットの効率的な学習方法について、信頼度スコアの観点から調査をしました。
発表に際しまして、Watsonの使い方についてご教示いただいたNDIソリューションズ岡田享様、ご指導くださいました吉田賢史先生に心より感謝申し上げます。
今後は質疑応答でご指摘いただいた、内部の処理方法の調査や日本語に適した実用的なチャットボットの構築を目標に研究を続けていきたいと思います。
CIEC春季カンファレンス2021 U-18奨励賞
兵庫県立小野高等学校 山口夏巳・池邉智也・西村悠生
「コミヤマスミレの謎を追う ‐スミレ属全体の分類の見直しへ‐」
私たちスミレ班の研究は代々先輩たちから受け継ぎ、今年で六年目となります。私たちはコミヤマスミレを主体とする様々なスミレ属の分類についてコンピューターを用いてDNA解析を行い、分布と地質の関係を地理的情報システムで調べるなど多くの手法を用いて研究を進めています。今回はこのような光栄な賞に私たちを選んでいただき、誠にありがとうございます。共に研究した仲間やご指導いただいた先生方に感謝し、これからもスミレ班は高みを目指して頑張ります。
徳島県立脇町高等学校 土井将太・益田拓実・森川 智哉
「ディープラーニングの精度とデータ量の関係」
このたびは、貴重な全国発表の場をいただきありがとうございました。 また「奨励賞」をいただき、とても励みになります。 ただ、今回の研究を通してイメージしたことをパソコン上で実現することの難しさを痛感しました。 現在日本では、情報技術者が不足していると聞きます。 今回の受賞をきっかけに大学進学後も学びを続け、将来は情報技術者として 人々の生活を豊かにできるようつとめたいと思います。 ありがとうございました。
CIEC春季カンファレンス2021 U-18特別賞
東広島市立川上小学校 出口優人
「自分実験 ‐書きに困難がある小学生がiPadで学習したらどうなるのか‐」
特別賞をいただいて、この論文の目的の学びにくさに困っている人の現状や工夫を知ってもらえることができ嬉しく感じました。僕の事例を紹介することで、僕と同じように困っている人の参考になると良いです。
iPadを使えるようになっただけでは点数は急にあがりません。自分に合った方法を探しながら勉強を頑張ります。そしてどういう方法で勉強したら効果があるか自分実験を続けて多くの人に知ってもらえるように頑張ります。
受賞者の皆さん、おめでとうございます。
春季カンファレンス2021の成功を受け、今夏の2021PCカンファレンス分科会ではU-18部門が新設されることになりました。
2021PCカンファレンスにおいても、一般部門・学生部門・U-18部門の表彰をご用意し、たくさんの論文投稿をお待ちしております。是非ふるってご応募ください。