2018PCカンファレンスの全体テーマ「ひらめき ときめき はばたき」は、「AI時代において人間とは何か、人の学びとは何か」を意識して名づけられました。PCカンファレンスが誇る伝統の一つ「イブニングセッション」は、まさに人間ならではの「交流」や「想像」の創発をねらった参加者自主企画です。Special第17回では、今回の全体テーマを象徴する「イブニングセッション」の報告を、順次公開していきます。ぜひご覧ください。

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一教具としてのタブレット導入を成功させるために必要なこと

主催者:CIEC小中高部会


2018PCCイブニングセッション【交流型】「一教具としてのタブレット導入を成功させるために必要なこと」


新学習指導要領において、情報活用能力が、言語能力、問題発見・解決能力等と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられている。また、「各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図る」ことが明記されるなど、今後の学習活動において、積極的にICTを活用することが想定される。

そこで、プレカンファレンスのパネルディスカッションを受け、熊本市内の小中学校の教員を含む15名で、各校の実情や問題点を共有した。ディスカッションの内容は、情報環境、教員の視点にたった活用、児童・生徒の視点に立った活用の3点であった。

先ず1点目の環境に関しては、Wi-Fi環境とLTE環境との違いやコスト面、更新・メンテナンス、これからのネットワークインフラについて色々意見が出された。教員の視点に立った活用面においては、教員自身のスキルアップのほか、授業設計に関する意見、「教える」という活動へのICT活用の必然性、利便性について活発に意見が交わされた。一方、「教わる」という児童・生徒の視点からのアプローチも忘れてはいけないとの指摘もあり、議論をさらに深めることができた。

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