第17回#6「2018PCCイブニングセッション報告」(6/10)
2018PCカンファレンスの全体テーマ「ひらめき ときめき はばたき」は、「AI時代において人間とは何か、人の学びとは何か」を意識して名づけられました。PCカンファレンスが誇る伝統の一つ「イブニングセッション」は、まさに人間ならではの「交流」や「想像」の創発をねらった参加者自主企画です。Special第17回では、今回の全体テーマを象徴する「イブニングセッション」の報告を、順次公開していきます。ぜひご覧ください。
教師が作る「本当にインタラクティブなデジタル教科書」
主催者:曽我聡起(千歳科学技術大学)
共催者:中村泰之(名古屋大学),川名典人(札幌国際大学),中原敬広(合同会社三玄舎)
2018PCCイブニングセッション【交流型】「教師が作る「本当にインタラクティブなデジタル教科書」」
中原氏の司会の元、曽我、中村から研究の背景に関する紹介や、これまでに開発した作成支援システムを用いて作成したデジタル教科書の作成方法や、実証実験を紹介しながら、デジタル教科書に関する意見交換を行った。参加者からは以下のような意見や感想が寄せられた。
- iBooks形式の多機能さに感心しました。ただ、対応できる端末に限りがあるのは弱点だと思います。
- 授業のチップスを含み、iBooks Authorのメリット・デメリットがよくわかって、よかった。
- 具体的な事例を紹介していただき、可能性を感じることができた。検定教科書のようなものだけでなく、ハンドアウト的なものにも活用の可能性があるとわかった。iPhoneシェアは確かに大きいがそれでもやっぱりAndroidでも使えないといけないと思う。自分でも活用してみたい。まずはいろいろ試します。
- 多くの方が持っているデジタル教科書の疑問点が共有できてよかったのではないか。
- iBooks Authorをしばらく触っていなかったので、思い出すきっかけになりました。iBooks出ないと見られない教材でも良いのかという疑問はずっとありますが、代替手段(PDF)に対して学生から不満が出なければそれでも良いかと思っています。
参加者数は多くなかったが、実機を用いてのデモや共催者を交えての熱心な意見交換など、通常の論文発表では得難い体験から多くの知見を共有することができたと考える。