第17回#2「2018PCCイブニングセッション報告」(2/10)
2018PCカンファレンスの全体テーマ「ひらめき ときめき はばたき」は、「AI時代において人間とは何か、人の学びとは何か」を意識して名づけられました。PCカンファレンスが誇る伝統の一つ「イブニングセッション」は、まさに人間ならではの「交流」や「想像」の創発をねらった参加者自主企画です。Special第17回では、今回の全体テーマを象徴する「イブニングセッション」の報告を、順次公開していきます。ぜひご覧ください。
クリッカー触れて触って75分(本当は105分でした)
主催者: 古賀暁彦(産業能率大学情報マネジメント学部教授)
他の学会と異なり、大学教員以外の様々な属性の方が集う点がPCカンファレンスの最大の特徴となっている。初中等教育の先生、大学生協職員、ITベンダー社員の方等、異なるフィールドで日々活躍している人が相互に情報や意見を交換し、知を高めることができるのである。そうしたCIECならではの特徴を生かして、一昨年はITベンダーである朝日ネット様の協力のもと、学習支援システムmanabaの活用をメインテーマにイブニングセッションを開催した。そして今年度は、朝日ネット様も含む4社(デジタル・ナレッジ社、テラダレノン社、内田洋行社様)にご協力いただき、クリッカーをテーマとしたセッションを開催した。
セッションは、司会からの全体説明の後、4つの班に分かれ、それぞれの班で1社のクリッカーの使い方をマスターし、全体で模擬授業を実施する流れで実施した。最後にクリッカーシステムの良い点、改善点について意見交換を行った。参加人数は13人と少なかったものの、普段使ったことのないクリッカーを直接操作し、使い勝手を確認できたのは有意義な試みであったと考える。また協力いただいたベンダー様からも、「実際のエンドユーザーの声が聴けた」等好意的な意見を数多くいただいた。
主催者からは、今回のような少人数のワークショップの場合は、ツールを用いないGCP法のほう効率的であるというアドバイスを行う等、ITは手段であって使うことが目的となってはいけないことを再度全員で確認した。今後も様々な属性を持つ人が集うCIECならではのセッションを企画し、ICT活用する教育を多角的な視点から検討していきたい。
今回ご協力いただいた企業様の製品紹介ページ