CIEC 特別講演会
概要
タイトル | 「大学改革と研究助成 ~大学の独自性と文部科学行政を考える~」 |
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主催 | CIEC (コンピュータ利用教育協議会) |
日時 | 2004年3月13日 (土) 17:00 - 20:30 |
会場 | 大学生協会館2階 201-203会議室 (東京都杉並区和田3-30-22) |
講演者 | 文部科学省研究振興局学術研究助成課長 岡本 薫 氏 文部科学省高等教育局主任大学改革官 小松 親次郎 氏 |
司会 | CIEC 副会長 矢部 正之 |
参加費 | 無料 |
開催趣旨
20世紀に確立された日本の大学制度は、91年の「大綱化」を契機として、今世紀に入り更に大きくその姿を変えようとしています。4月からの国立大学の法人化は言うに及ばず、多くの私立大学においても、この数年で学部、学科制度に多様な変化が表れています。また、公立大学の法人化や改革も急を告げています。更に、法科大学院を始めとする専門職大学院構想やその設置など、極めて重要な制度改革も大学設置基準、設置認可行政の新たな動きのなかで現実のものとなってきています。
少子化と高学歴化、財政状況の悪化はこうした改革の直接的な引き金になっているのは事実ですが、その一方で、大学が従来の伝統的な秩序や制度の中だけではもはや成り立たなくなってきているのもまた事実です。これは、大学を取り巻く「規制緩和」や「競争原理の導入」という、これまでに経験したことのない社会状況の変化と国際的な競争力への対応が求められているからであり、このことが内外圧として強く作用しています。
大学は、その設置主体がどうであれ、自由な学問を創造し、社会に貢献する役割を負っています。そのような学術の創造と発展は、それを支える財政面において、多くの助成を受けなければ成り立ちません。大学自らがその教育・研究の成果を社会に公表し、社会からの批判にも積極的に耳を傾けること、つまり大学改革とアカウンタビリティーとは表裏一体をなす課題と言えましょう。その為には、大学自らが主体的にグランドデザインを描き、その自主的判断によって教育・研究を維持、発展させなければ、大学本来の責務を果たすことはできないと言っていいでしょう。
ところで、このような基本政策に関わる課題を、文部科学省は今後どのような方針で臨むのでしょうか。「規制緩和」と「行政指導」の間にどのような政策が絡むのでしょうか。そして、何よりも文部科学省が描く高等教育政策のグランドデザインとはどのようなものなのでしょうか。更に、大学が従来の財政基盤に事寄せてばかりいたのでは、もはや成り立たなくなっているのは自明なこととしても、外部資金に大きく依存することは基礎研究や人文系研究等の推進に影響を与えないのでしょうか。ことに21世紀 COE は、いわば「戦略的研究拠点」を築くものとして位置づけられていますが、大学の「基礎体力」をつける上でこれがどのように位置づくのでしょうか。また、この21世紀 COE は「理系に厚く、文系に薄い」という問題は生じないのでしょうか。そして配分基準とはどのような考え方に基づいているのでしょうか。「特色ある大学教育支援プログラム」の設置理念や設置経緯、配分基準はどのようになっているのでしょうか。
CIEC では、これら大学の教育・研究をめぐる重要な諸問題を考えるにあたり、以下の要領で文部科学省の担当者をお招きしての講演会を開催することにいたしました。国立大学が間もなく法人化する直前でもあり、また、研究振興局学術研究助成課長と高等教育局主任大学改革官のお二人を同時にお招きするのは、余り例のないことと思われます。
年度末の繁忙期とは存じますが、どうぞお誘い合わせのうえ、多数ご参加くださるようご案内いたします。
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