開催概要

テーマ 教育現場における動画・映像の利用
開催日 2011年11月27日(日) 13:30 - 17:00
会場名 大阪電気通信大学 駅前学舎1F 多目的ホール (〒572-0837 大阪府寝屋川市早子町12-16)
報告書(PDFファイル) CIEC 第93回研究会の報告PDF ファイルサイズ 261774kB

開催趣旨

様々な e-Learning の活用が進められており、講義資料や理解度テストなどだけでなく、ソーシャルネットワーキング機能などの協調学習を支援する利用も増えている。今回の研究会では、映像の利用に着目して討議を行う。単なる講義映像は各大学の OCW (Open Course Ware) でも提供されているが、それに留まらない映像の利用方法や協調学習を行うためのしくみについて考えたい。

プログラム

13:30 -
[ 開会挨拶 ]
13:30 -
[ 講演1 ]

映画で英語を磨く自習学習プロジェクトにおけるmoodle活用のためのポイント
講師 大倉 孝昭 氏 (大阪大谷大学)

要旨

DVD 映画を教材とするWeb-CALL”を開発した。独立したツールとしての試験運用結果報告(国内学会)やWeb Based Education 2009(in Phuket)での学習システム開発の発表を通じ、多くのCALL 実践者・研究者から「自分達も利用したい」という要望を受けた。そこで、moodle 上のコースウェアとしてWeb-CALL を提供し、自主学習で効果的に運用することを目指し、5週間の実践実験を行った。“映画で英語を磨く自主学習プロジェクト”に高い関心を寄せる学習者を集め、2つのグループ(2大学)で行ったところ、グループ間でプロジェクトの修了率に大きな差が出た。提供機器、moodle の利用経験、Web-CALL のインタフェース、タスクの量、学習目標の設定、ファシリテーション(教師の支援)など、さまざまな視点から検討を加え、デモンストレーションと、実践結果の報告を行う。

14:30 -
[ 講演2 ]

自学自修ソーシャルラーニングシステム「学びあい」の構築
講師 吉田 賢史 氏 (早稲田大学高等学院)

要旨

ソーシャルメディアを活用したソーシャルラーニングが注目されている。ソーシャルラーニングには、主に次の2つのアプローチがある。第1のアプローチは、twitterのようなマイクロブログによる「つぶやき」から、教員が学習者のコメントを引き出し、消極的な学生の授業(講義)への積極的な参加を促そうというアプローチである。このアプローチは、一方向的になりがちな講義に双方向性を持たせるという効果がある。これまでは、掲示板やチャットシステムを教員自らサーバーに設置する必要があった。しかし、Twitterのようなマイクロブログの登場により、講義・授業への活用が容易になり、心理的敷居も低くなったと言える。第2のアプローチは、facebookやmixiなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)サイトを活用した「学びの場」の提供である。「学びの場」として、SNS上にクローズドなグループを作成し、その中で教員が講義資料やtwitterによるコメントを共有しようという試みである。これは、Learning Management System(LMS)/Cource Management System(CMS)的な利用方法である。本研究会では、第3のアプローチとして学習者自身がコンテンツを作成する学習形態(Learning by Creating Contents)を紹介する。学習者がコンテンツを作成する手法として、web上でT2VPlayerによるコンテンツ制作システムについては、CIEC第1回研究会で述べている。しかし、当時のシステムは、制作されたコンテンツを学習者同士が共有し、コメントしあう機能は提供されていない。そこで、コメントしあう機能を有しT2VPlayerと連動した学習コミュニティサイト「学びあい」を構築した。このような、学習システムの紹介だけでなく、システムの開発の背景となった学習者の思考スタイルや行動スタイルについて述べ、実際の学習者の反応について報告する。

15:30 -
[ 総合討論 ]
16:30
[ 閉会挨拶 ]

参加費

無料 (どなたでもご参加いただけます)。


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