開催概要

テーマ ITSによる人にやさしい社会の実現
開催日 2007年9月29日(土) 13:30 - 17:00
会場名 トヨタ博物館 小ホール
報告書(PDFファイル) CIEC 第69回研究会の報告PDF ファイルサイズ 113469kB

開催趣旨

ITS (高度道路交通システム) は、情報通信技術を活用することにより、「ひと」と「クルマ」、「道路」とを互いにつなげ、安全で快適かつ円滑な交通を実現するための仕組みです。ITS がこれから発展していくためには、情報通信技術の発展とともに道路、社会、クルマ、携帯端末が有機的に連携され、産官学の枠を超えた取り組みが必要不可欠です。

ITS は、情報通信技術、GPS、センサー、制御技術などの発展とともに、移動空間としての「クルマ」や、携帯端末を持った「ひと」をつなげ、「ひと」や「クルマ」が、オフィスや学校、家庭と同じように高度な情報が利用できるだけでなく、これから発展するユビキタス社会に移動という手段を非常に重要な位置づけとしていくのかもしれません。

この研究会では、地域交通を対象にその問題や課題を明らかにするとともに、問題の解決に向けて、交通の情報通信ネットワークの視点から将来の地域づくりのあり方について研究されている愛知淑徳大学の辻紘良先生をお招きし、ITS の現状を把握するとともに、ITS のバイアフリー化への利用事例などとともに問題解決の方策や適用の効果についてお話いただきます。

また、ITS が実現する安全・快適な情報化社会では、「ひと」の立場からすると実際に経験した学びが少なくなるという現実があるのではないかと考えられます。情報化が進み社会が高度化されればされるほど、現実で実物から学ぶ必要性が大きくなるでしょう。そして、博物館などの施設は、興味を持った方だけが行き見学をするという施設から、現実と出会うことによって自ら学ぶ施設としての役割を担っていくことになると思います。

トヨタ博物館は、車文化の伝承を主な目的として運営されている企業の博物館です。ここでは、車文化を伝えるための体系的な車両の展示や、見学される方が興味を持ってもらえる企画はもちろんのこと、現実で実物から学ぶことによる「モノづくり」の楽しさを伝える工夫や、クラシックカーファンを醸成するイベントなどの多様な企画を開催されています。このことは、結果的に総合学習の時間をはじめ、学習の場として多く利用されておりますので、トヨタ博物館学芸員の西川稔氏より、トヨタ博物館の概要と企画展に関する話題をご報告いただき、その後、博物館の見学を行う予定です。

そして、ITS のあるユビキタスな情報化社会のあり方や、可能性が探れ、少しでも、これからの教育や研究現場で活用する上でのヒントになれば幸いと考えています。

プログラム

13:30 - 14:40
ITS による人にやさしい社会の実現
辻 紘良 氏 (愛知淑徳大学 現代社会学部 教授)
14:50 - 15:30
トヨタ博物館の概要と企画展
西川 稔 氏 (トヨタ博物館 学芸員)
15:30 - 17:00
トヨタ博物館見学

* 現地集合、現地解散となります。会場 (トヨタ博物館 小ホール) へは、直接お越しください。

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は1,000円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


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