• CIEC 第65回研究会

    開催趣旨 CIEC カンファレンス委員会では、今まで本学会の主テーマ「教育・研究へのコンピュータ利用の在り方と可能性を考える」を中心軸として研究会を開催して参りま...

  • CIEC 第64回研究会

    開催趣旨 学習者がいつでもどこでも音声教材をダウンロードし、パソコンはもちろん、携帯端末上でも閲覧できる Podcast サービスが急速に普及しつつあります。音声を作...


  • CIEC 第63回研究会

    開催趣旨 CIEC 小中高部会では、いままで新しい情報機器を活用した教育のあり方を研究会などをとおして議論してきました。 現在では、パーソナルコンピュータだけでなく...

  • CIEC 第62回研究会

    開催趣旨 特定のツールを用いて教材開発を行う場合、数時間程度のワークショップでは、初歩的な操作を修得するにとどまり、改めてより実用的な内容の研修が必要となって...


  • CIEC 第53回研究会

    プログラム 13:30 - 14:30 (10分ほどの質疑応答を含む) 最新の MacOSX Tiger および iPod/iTunes の教育導入事例 平野 鉄之祐 (アップルコンピュータ株式会社 インダス...

  • CIEC 第61回研究会

    開催趣旨 協働的な活動と高度な知識活用がますます必要になってきているなかで、学校教育の見直し・再編が論議されています。 確かに、学校は、社会変化に対応すべく徐...


  • 2005年度プロジェクト事業

    2005年度のプロジェクト事業には以下の4件が選ばれました。 対面式多人数授業の IT 化と双方向性の向上 代表者:板倉 隆夫 (鹿児島大学) 支給額:50万円 北海道における情...

  • CIEC 第60回研究会

    開催趣旨 学びの IT インフラとして定着した感のある e-Learning は、今新たな転換期にさしかかっています。 とりわけ、外国語教育においては、商用の WBT に加えて、オ...


  • 2006PCカンファレンス

    2006年度のPCカンファレンスは、2006年8月3日 (木) 〜 5日 (土) の日程で、立命館大学 衣笠キャンパスにて開催されます。 テーマは「自由な学びか、トレーニングか ~教...

  • CIEC 第59回研究会

    開催趣旨 まもなく2006年を迎えようとしていますが、教科「情報」を学習した新入生が大学へ入学してくる2006年、大学全入時代を迎えると言われている2007年、国立大学の...


春季研究会は、CIECが扱う研究分野に関して研究発表会を行い、会員の成果発表・情報交換の機会を増やし、会員相互の交流を促進するとともに、会員相互の研鑽に資することを目的として研究委員会が開催しているものです。

学びとコンピュータ・ネットワークの利用に関する実践的な研究や新しい学びの方法などに関する研究、独創的な発想や意外性のある着想に基づく芽生え期の研究など幅広い研究成果の報告を募集いたします。

応募いただいた研究成果について、CIEC研究会報告集編集委員会において査読・審査を行い、採録された研究報告は、「CIEC春季研究会2018」(2018年3月24日(土) 東京:東京工業大学 キャンパス・イノベーションセンター東京 ) で発表していただき、「CIEC研究会報告集Vol.9」としてまとめます。皆様方の多くのご参加をお待ちしております。

※なお、CIEC春季研究会は、その位置づけを明確にするため、研究会を主として開催し、発表される論文を「研究会報告」として取り扱うことにしております。したがって、CIEC春季研究会における研究報告は、「CIEC研究会報告集 (査読付き)」として発行します。

関係資料


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応募要領


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テンプレート


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著作権譲渡契約書

CIEC春季研究会2018応募要領

投稿ならびに発表要領

投稿資格

研究報告の投稿者は、次の資格を有するか応募締切日までに次のいずれかの資格手続きを経ていることが必要です。
1.単著の場合は投稿者自身がCIEC会員である。
2.共著の場合は筆頭著者がCIEC会員である。

発表要領

採録された場合には、論文投稿とは別に必ず参加申込みを行ない、研究会当日、口頭発表を行う必要があります。なお、採録多数の場合にはポスターセッションでの発表となる場合があります。

研究報告カテゴリ

(1) 一般論文 (6-8ページ)

学びとコンピュータやネットワークの利用およびその発展に役立つ内容を順序立てて明瞭に記述したものであり、独創的な研究、新規性、信頼性の高いもので、実践研究を体系的にまとめたもの、会員やこの分野に関心を持つ読者に有益となる新たなデータをまとめたもの、学びに有効な方法やシステムや環境等を新たに開発しその有用性に言及したもの。

(2) 実践論文 (6-8ページ)

学びとコンピュータやネットワークの利用に関する実践に貢献できる問題提起と意義を備えた事例の結果をまとめたものや、学びに有効な方法や新たなシステムや環境等を用いた実践で、その方法や条件が明確であり、新規性、有用性、信頼性が高く、会員やこの分野に関心を持つ読者に有益であるもの。

(3) 萌芽論文(4-6ページ)

学びとコンピュータやネットワークの利用に関する独創的な発想や意外性のある着想に基づく新たな分野での取り組みや、その利用目標や目的が新たな利用方法を示しているなどの芽生え期の研究で、方法や条件が明確で、有用性、信頼性が高く、今後の成果が期待されるもの。

(4) 研究速報 (2-4ページ)

学びとコンピュータやネットワークの利用に関する研究成果を記述した速報。新規性は必ずしも高くなくても、研究の方法と成果を明確に記述したもの。

(5) 資料 (10ページ以内)

学びとコンピュータやネットワークの利用に関する資料的価値が高く、有益な資料の提示に関するもの。

執筆要領

執筆要領 (テンプレート)」をダウンロードして利用して下さい。

査読手続きと採録

査読・審査は研究委員会の編集委員会で査読者を選び、1回のみ行います。査読の結果、条件付き採録となった場合には、投稿者は査読者の採録条件を満たすよう書き換えて提出しなければなりません。

研究報告の投稿期間

2017年11月3日(金)~12月13日(水)16時まで

研究報告提出先

jim@ciec.or.jp

事務局から提出受付を確認するメールを送信しますが、確認メールが届かない場合は、事務局にお問い合わせ下さい。

締切

2017年12月13日(水) 16時まで

※投稿から採録確定までの流れ

  • 2018年1月中旬頃 査読・審査結果通知
  • 2018年1月末頃 修正原稿提出(条件付き採録の場合)
  • 2018年2月中旬頃 採否通知(条件付き採録の場合)

研究会報告集 発行

2018年3月24日(土)

著作権の譲渡

本研究会報告集に掲載される原稿については、著作権のうち、複製権、翻訳・翻案権、公衆送信・伝達権を一般社団法人CIECに譲渡するものとします。「著作権譲渡契約書」を投稿時に提出して下さい。

研究会報告集

販売価格:
2018年2月21日(水) までに購入予約の場合:2,500円(税込)
研究会当日以降の購入の場合:3,000円(税込)

また、研究報告の別刷りを承ります。

  • 費用は1部あたり 150 円です。
  • ご注文は30部以上でお願いします。 ※ 必ず事前 (2018年2月21日(水)まで) に申し込みください。

CIEC春季研究会2018会場

キャンパス・イノベーションセンター東京 3F
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6

研究会報告集編集委員(研究委員会委員)

委員長:
森 夏節 (酪農学園大学)
副委員長:
菅谷 克行 (茨城大学)
委員:
安藤 明伸 (宮城教育大学)  大岩 幸太郎 (大分大学 名誉教授)  興治 文子 (新潟大学)  橘 孝博 (早稲田大学高等学院)  立田 ルミ (獨協大学)  土肥 紳一 (東京電機大学)  布施 雅彦 (福島工業高等専門学校)  皆川 雅章 (札幌学院大学)  吉田 賢史 (早稲田大学高等学院)

2018年のPCカンファレンスについてご案内申し上げます。

2018PCカンファレンス
日時:2018年8月24日(金)25日(土)26日(日)
会場:熊本大学 黒髪南キャンパス

詳細は決まり次第ご案内申し上げます。


今回のSpecialでは、PCカンファレンス初の試みである「ラーニングスタジオ」の報告を掲載します。ラーニングスタジオは同時刻に、8つのテーマでパラレルに展開されました。ご自身が参加したスタジオはもちろん、他のラーニングスタジオについても“創造する学び”の一端をお楽しみください。

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匿名チャットの,あやしくて創造的な学び。

若新雄純 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授,株式会社NewYouth代表取締役)


若新雄純 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授,株式会社NewYouth代表取締役)

僕が担当させていただいたラーニングスタジオ「匿名チャットの,あやしくて創造的な学び。」は、ふだん講演やワークショプでよく使っている匿名チャットのシステムを参加者のみなさんに使っていただいて、カンファレンスのテーマになっている「アクティブ・ラーニング」と「創造する学び」を模索していく、というものでした。部屋を暗くして、お香をたいて、黙々とコメントを入力する異様な空間を楽しみながら、発見、学び、反省点がいっぱいできるスタジオになりました。

①「創造的な学び」とはどのようなものであるかを、その場で即興的に発見していく
② 匿名チャットを活用した学びの場をどのようにファシリテーションしていくか

という二つのテーマがあって、それぞれをうまくつくりだしたいという試みでした。

前者については、参加してくださった方の興味やレベルが高くて、短い時間でたくさん発見の連鎖がありました。
アクティブ・ラーニングは、教室のあり方・形式ではなく、学ぶことへの姿勢の問題で、失敗や間違いを恐れていない小学校低学年は、最初から本質的にアクティブな学びを体現しているのではないか? 創造的な学びを阻害しているのは、失敗や間違いが減点になる恥ずかしいことである、という感覚ができていくことで、学びそのものが面白くなくなっていくからではないか? 節目としてのテストはあってよいが、日常的な学びのプロセスでは間違いや失敗はむしろ歓迎すべきであり、そこから多様な発見や面白さの連鎖が見えてくるのではないか? など、間違いや失敗、テストと点数という仕組みが、学びそのものにあった「いろいろ間違っても新しいことを知ったり得たりすることはとても面白い」という価値を埋没させてしまうのではないか、ということを確認していきました。

後者については、スタジオの実践から反省点がたくさんありました。
相互発見がたくさん生まれて盛り上がってくると、徐々にその場の議論を「まとめたい」という気持ちが教室の中に生まれてきてしまいます。それは、僕自身にもです。
そして、その空間が「時間内の着地」を意識した途端、匿名の議論もどこか陳腐になってきます。
いくつかの工夫が必要で、そこまでの発見を用いて全く違う具体的な事象について議論するか、あるいはそこでグループをつくってリアルトークをするか、体を動かすか、はたまたお菓子でも食べるか、休憩とみせかけて全く違う形での議論を行うかなど、「発散」や「共感」を着地ではなく発展につなげる必要があったし、それがうまくできると、もっと面白いものにできたのだと思います。
しかし最後は、「もんもんとした気持ちを持ち帰ることで、学びの時間が帰宅まで続くのではないか?」というコメントに救われ、教わりました。
「学び」はプロセスであり、連鎖であり、本来、区切りや着地なんて必要ないはずだったのです。


2017PCCラーニングスタジオ「匿名チャットの,あやしくて創造的な学び。」(若新雄純 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授,株式会社NewYouth代表取締役)

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今回のSpecialでは、PCカンファレンス初の試みである「ラーニングスタジオ」の報告を掲載します。ラーニングスタジオは同時刻に、8つのテーマでパラレルに展開されました。ご自身が参加したスタジオはもちろん、他のラーニングスタジオについても“創造する学び”の一端をお楽しみください。

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その研修・講座は星いくつ?~大学生協PC講座を題材に~

北村士朗 (熊本大学教授システム学研究センター,CIEC副会長理事)


北村士朗 (熊本大学教授システム学研究センター,CIEC副会長理事)

全国の約100大学で開講され受講生も17,000名に至っている大学生協PC講座は、学生スタッフが講師、TA(Teaching Assistant)、GA(Group Assistant)として運営しています。

学生スタッフは学習者として大学や高校までの授業ではアクティブ・ラーニング等の新しい授業スタイルや問題解決型の授業、ワークショップを経験しているはずなのですが、立場が替わった講師やTAとしては、携わるPC講座において旧来の一斉授業スタイルでオフィスソフトの機能紹介を中心に講座を進めているケースが少なからず見受けられます。その状況に筆者は以前から疑問を抱いていました。

そこでラーニングスタジオ(4)ではそういったPC講座での一斉授業スタイルの是非を検討し、現状でよいのか?どうすればより良くなるか?といった観点から建設的に批判できるようになることを目指し、架空のPC講座(ケース)を題材にインストラクショナルデザインや成人学習のモデル・理論を用いて評価(星いくつ付くか?)しながら、長所や問題点・課題、改善案を検討し、建設的批判の立場で議論することとし、大学生協PC講座関係者(学生スタッフ・職員・理事)を中心に64名にご参加いただきました。

まずウォーミングアップとして、受講者にこれまでに受講した講座(研修・授業)で良かったもの/良くなかったものをひとつずつ思い浮かべ、なぜそう思うか理由をワークシートに書き出し、隣同士で情報交換していただいた後、この日用いる「ID第一原理(五つ星)」「成人学習理論 」「TOTEモデル」が解説されました。ここで、多くの受講者は「良かった」「良くない」には理由があり、その理由を裏付ける理論・モデルがあることに気付いたはずです。

次によく見られるPC教室のケース(講師の指示のもとステップバイステップで進む形態)を用い、ウォーミングアップで学んだモデル・理論を使った評価の練習を行いました。実際のPC教室の様子を動画などで見るのではなく、目標や進行等を記したレッスンプラン(授業案)だけからの評価でしたが、参加者はここで実際の教室を見なくてもデザインレベルでの評価が可能なこと、理論・モデルが考え・議論する材料(きっかけ)として有用なことを体験しました。

そしてこの日のメインメニューである「ある生協のPC講座」の架空ケースを題材としたワークを行いました。このケースも講師の指示のもとステップバイステップで進めていく一斉授業スタイルのものです。参加者はレッスンプランを読んだ上で、ここまでに学んだモデルや理論を用いてワークシートに評価と理由、思いついた改善アイディアを記入し、周囲の人とディスカッションし、改善アイディアを出し合いました。

ディスカッションは大変に盛り上ったものとなりました。その間の参加者の手元のワークシートを見ると、ついた星は少なく(=評価は低く)、その分、多くの改善アイディアが書き出されていました。多くの参加者に、このケースのような、そしてよく見受けられる一斉授業スタイルのPC講座の問題点や課題に気づき、改善のためのアイディアを持ち帰ってもらえたものと思います。

このラーニングスタジオを通じ、今後の大学生協PC講座が理論やモデルに則った、そして学生スタッフが学習者として体験している新しい授業スタイルを取り入れたものになっていくことへの期待が膨らみました。参加者・関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。


2017PCCラーニングスタジオ「その研修・講座は星いくつ?~大学生協PC講座を題材に~」(北村士朗
熊本大学教授システム学研究センター,CIEC副会長理事)

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