2021PCカンファレンスは、8月20日 (金) 〜23日 (月) の4日間に完全オンラインで開催されます。さまざまな企画が用意されていますので、Special企画「2021PCカンファレンス特集」としてご紹介します。

本記事では、8月21日 (土) に行われる、基調講演2 (10:00〜11:00) と、シンポジウム2 (13:30〜15:30) の内容をお伝えします。


基調講演2 (8月21日 10:00〜11:00)

テクノロジーが広げる外国語学習の一歩先 〜STEAM につながる学びの可能性〜


岩居弘樹 (大阪大学サイバーメディアセンター・教授)

わたしは長年 iPad や様々なオンラインサービスを活用したドイツ語授業をやってきましたが、近年特に力を入れているのが「複言語学習」。短期間で5〜10言語を学ぶこのチャレンジは一見 STEAM教育とは無関係のように思えますが、そこにはいろいろな共通点が!
大学での授業や小学6年生のクラスでの実践事例など、Technology を使った外国語学習の試みをご紹介しながら、「探究」の一歩先を考えたいと思います。


シンポジウム2 (8月21日 13:30〜15:30)


「探究」の一歩先へ ~STEAM教育を考える~


「探究」がキーワードとなった新学習指導要領が段階的に実施されている。Society5.0 の新時代に求められる資質・能力を育成するために STEAM教育が推進されているだけでなく、コロナ禍を背景に加速された GIGAスクール構想の実現、経済産業省「未来の教室」など、ICTを活用した新たな学びが求められている。2日目の基調講演およびシンポジウムでは、分野を越境して生徒が探究的に学べるような教育の在り方について議論する。


パネリスト

  • 岩居弘樹 (大阪大学サイバーメディアセンター・教授)
  • 中島さち子 (株式会社 steAm 代表取締役社長/音楽家/数学研究者/STEAM 教育者)
  • 紺谷正樹 (元:中学校技術科教員/現:群馬大学教育実践センター講師)
  • 木村優里 (明治学院大学・助教/東京学芸大こども未来研究所)
  • 司会 興治文子 (東京理科大学教育支援機構教職教育センター・准教授/CIEC副会長理事)

写真: 左から、岩居弘樹氏、中島さち子氏、紺谷正樹氏、木村優里氏




この他にもさまざまな企画が用意されています。どうぞご期待ください。

なお、参加には事前のお申し込みが必要です。詳しくは、2021PCカンファレンス公式サイトをご覧ください。みなさまのご参加をお待ちしております。

執筆 : 角南北斗 (2021PCカンファレンス広報担当)


CIECサタデーカフェにご参加ください!

新型コロナウイルス感染症の影響で、あらゆる学会や研究会が対面で開催されなくなって1年が過ぎました。CIECでは予定していた夏のPCカンファレンス2020もオンラインで開催されるなど、新しい様式での学会や研究会を開催してきているところです。小中高部会でも毎年約3回ほど研究会を行ってきましたが、昨年度は開催方法等を世話人で議論し、なんとかオンラインで2回行いました。

対面の良さを味わえない研究会に落胆している中、逆にオンラインだからこその発見もありました。なかでも日本全国幅広く多くの方々に気軽にご参加いただけることは大きな発見でした。オンラインだとその場でリアルタイムに全国の方とつながることができることを実感できました。

そこで、通常の研究会ほどフォーマルではない気軽に参加できる会をオンラインで開催してみてはどうかという話になり、今回サタデーカフェの開催に至りました。サタデーカフェの概要は次の通りです。

  • サタデーカフェは通常の研究会やPCCとは異なり、小規模でインフォーマルな研究会として開催します。
  • 内容は小中高に関わる「情報教育」や「情報科学」から、「授業デザイン」や「未来への学び」までCIECに関係するものならどのようなものでも扱います。
  • 具体的には、スピーカーを立てて、その方の取り組みや実践、また現場で困っていることなどお話をうかがい、その後参加者と交流できればと考えています。
  • 定期的に行うこととし、原則的に毎月第3土曜日の20:00〜21:00で開催します。
  • 最初の15分はスピーカーからの話題提供、その後45分間はフロアとのディスカッションを行います。
  • 参加者の皆さんでスピーカーの話を聞きながら、いろいろな意見を出し合い、お互いの教育力向上を目的とする研究会とします。
  • 開催時間も遅いですので、おやつや飲み物、また食事などの持ち込みも問題ありません。
  • CIEC会員・非会員に関わらず、興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。

当面の間は、CIEC小中高部会世話人がスピーカーとして話題提供を行いますが、それ以降は、いろいろな方にスピーカーをお願いしようと考えています。テーマについても色々取り上げることができればと考えています。希望があればお寄せください。

第4回目は2021年7月17日(土)20時から、オンライン(Zoom)にて開催予定です。ZoomのIDやパスコードなどは申し込み時に自動返信される確認メールに記載されています。発表プログラムおよび参加申し込み方法は、告知ページでご確認ください。

会員・非会員を問わず、多数のみなさまのご参加をお待ちしております。


CIECサタデーカフェについて

CIECサタデーカフェは、従来の研究会と比べ、小規模でインフォーマルな研究会として小中高部会を中心に立ち上げた気軽に参加できる会です。

内容は小中高に関わる「情報教育」や「情報科学」から、「授業デザイン」や「未来への学び」までCIEC に関係するものならどのようなものでも扱います。Zoom によるオンライン開催ですので、全国どこからでも気軽に参加いただけます。

月1回、土曜日の夜に、みなさんで情報教育にまつわるいろいろな話題について気軽に考えてみませんか?

※お申込み頂いた方には、自動返信メールにてZoomURL・ID・パスワードをお知らせいたしますので、当日はそれを用いてログインをお願いいたします。

※しばらくの間ZoomURL等を固定しますので、以前参加された方はそのままお使いください。


2021PCカンファレンスは、8月20日 (金) 〜23日 (月) の4日間に完全オンラインで開催されます。さまざまな企画が用意されていますので、Special企画「2021PCカンファレンス特集」としてご紹介します。

本記事では、8月20日 (金) に行われる、基調講演1 (10:15〜12:00) と、シンポジウム1 (13:30〜15:30) の内容をお伝えします。


基調講演1 (8月20日 10:15〜12:00)

進む教育の「個性化」– 学習パラダイムのさらなる促進と高まるICT利用を踏まえて –


溝上慎一 (学校法人桐蔭学園理事長/桐蔭横浜大学教授・学長)

小学校から大学までの全学校種で、アクティブラーニングや主体的・対話的で深い学び、探究的な学習・PBLなど、学習者主体で構成主義的な学習パラダイムへの転換が進められている。コロナ禍とともに始まった GIGAスクール構想、オンライン学習はこれまでのICT利用をいっそう加速させるものである。当日は、この教育の展開を学習者の「個性化」の観点からまとめ、関連するさまざまな教育的取り組みを位置づけ、10年後の教育・学習を展望する。


創造性の民主化時代 – 21世紀を躍動させる “プレイフル STEAM” の哲学 –


中島さち子 (株式会社 steAm 代表取締役社長/音楽家/数学研究者/STEAM 教育者)

変化が激しい今、学び方働き方生き方が問われ直している。世界では STEM / STEAM による学び変革が躍動しているが、キーワードはやはり探究型・実践型・教科等横断型であり、「科学者のように考えエンジニアや芸術家のように創る」探究姿勢や誰しもに眠る創造性や創造の歓びを開くことが重視されている。本講演では,近年の国内外の多様な STE(A)M 探究事例と底流に流れる思想を紹介する。


シンポジウム1 (8月20日 13:30〜15:30)


2030年のニューノーマル:新たな教育・学習を語るキーワードから未来を描く

パネリスト

  • 溝上慎一 (学校法人桐蔭学園理事長/桐蔭横浜大学教授・学長) 写真左
  • 中島さち子 (株式会社 steAm 代表取締役社長/音楽家/数学研究者/STEAM 教育者) 写真中央
  • 伊藤羊一 (Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長/武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長) 写真右
  • 司会 若林靖永 (京都大学経営管理大学院経営研究センター センター長・教授/CIEC会長理事)


2021PCCのテーマは「ニューノーマル時代の教育・学習」。言うまでもなく、テーマの背景にあるのは、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大です。ただし、「ニューノーマル」という言葉に、現在の危機を乗り越えると同時に、明るい未来を作り出そうとする決意を、私たちは込めています。

さて、教育・学習の“明るい未来”をどう描いていくか? このシンポジウムでは、教育の最前線で活躍中のパネリストたちが提案する「新たな教育・学習を語るためのキーワード」を起点に議論を始めます。そして、「2030年のニューノーマル」を意識しながら、教育・学習の “明るい未来” を構想してみたいと思います。



この他にもさまざまな企画が用意されています。どうぞご期待ください。

なお、参加には事前のお申し込みが必要です。詳しくは、2021PCカンファレンス公式サイトをご覧ください。みなさまのご参加をお待ちしております。

執筆 : 角南北斗 (2021PCカンファレンス広報担当)