開催趣旨

CIEC春季カンファレンスは,本会会員の研究発表・交流の促進および相互研鑽に資することを目的として,研究委員会が毎年開催している研究会です。学びとコンピュータ・ネットワーク利用に関する研究・実践,ICTを活用した新たな学び・教育方法などに関する研究・実践,さらに小中高生による発表(U-18発表)においては,授業内外で行った研究・調査・プログラム作成など,幅広い分野における成果の論文を募集します。応募いただいた一般募集論文は,本委員会による査読・審査を経て査読付き論文として,小中高生による論文は審査を経てU-18発表論文としてそれぞれ採録され,『CIEC春季カンファレンス論文集Vol.12』(電子版)として刊行されます。

本カンファレンスの趣旨として,採択された論文の著者には,「CIEC春季カンファレンス2021」でオンライン発表(口頭発表)をしていただきます。皆さまの積極的な応募をお待ちしております。

※ 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染状況に関する見通しが困難なため,オンライン開催とします。

参加費

  • 会員:2,500円(電子版論文集付)
  • 非会員:3,000円(電子版論文集付)
  • 小中高生(指導教員を含む):無料(電子版論文集付)

表彰

  • 論文賞
  • U-18奨励賞

ファイルを開く

2021CIEC春季カンファレンス募集要項.pdf

募集論文カテゴリと応募方法・期限

1.一般募集論文(査読付)

(1) 論文,(2) 速報論文,(3) 資料
応募期間:2020年11月6日(金)から2020年12月6日(日)まで
論文投稿期間:上に同じ
論文PDF(著者・所属・謝辞を空白とすること),投稿申込書兼チェックリスト(全項目について記入・確認,チェック済のこと),著作権譲渡契約書をCIEC事務局宛に電子メールで送付してください。
※ 投稿論文はテンプレート「CIEC春季査読付き論文テンプレート.docx」を必ず使用してください。
※ 査読結果によっては,論文カテゴリの変更となる場合があります。
※ 1通のメールに対し,1件の論文投稿としてください(複数の論文を同時に添付しないようご留意ください)。


ファイルを開く

2021CIEC春季査読付き論文テンプレート.docx


ファイルを開く

2021CIEC春季査読付き論文投稿申込書兼チェックリスト.docx

2.U-18発表論文(発表概要による審査)

応募期間:2020年11月6日(金)から2020年12月6日(日)まで
論文投稿期間:2020年12月18日(金)から2021年1月29日(金)16時まで
応募用サイト:U-18発表応募フォーム(以下のリンク )に,連絡担当者氏名(指導教員であることが望ましい)・所属・連絡用メールアドレス,発表者氏名・所属,指導教員氏名・所属,発表タイトル,発表概要(200文字~400文字)を記入してください。
※ 必ず指導教員の確認・了解を得た上で応募してください。


編集委員会において発表概要に基づく審査を行い,採否を2020年12月18日(金)までに,連絡用メールアドレス宛に通知します。
採択された場合は,論文(docxファイル),U-18論文チェックリスト(全項目について記入・確認,チェック済のこと),著作権譲渡契約書を2021年1月29日(金)16時までに,CIEC事務局宛に電子メールで提出してください。
※ U-18発表論文はテンプレート「CIEC春季U-18論文テンプレート.docx」を必ず使用してください。
※ 提出された論文は,可読性の観点から修正を依頼する場合があります。


ファイルを開く

2021CIEC春季U-18論文テンプレート.docx


ファイルを開く

2021CIEC春季U-18論文チェックリスト.docx

著作権の譲渡

論文集に掲載される原稿については,著作権のうち,複製権,翻訳・翻案権,公衆送信・伝達権を一般社団法人CIECに譲渡するものとします。以下の「著作権譲渡契約書」をダウンロード・記入し,論文投稿時(U-18発表論文は論文提出時)に提出して下さい。


ファイルを開く

2021CIEC春季著作権譲渡契約書.docx

論文等提出先

jim@ciec.or.jp
事務局から提出受付を確認するメールを送信します。もし,確認メールが届かない場合は,事務局に問い合わせ下さい。

投稿ならびに発表要領

投稿資格

一般募集論文の投稿者は,次の資格を有するか。または,応募締切日(2020年12月6日(日))までに,次のいずれかの資格手続きを完了していることが必要です。

  • 単著の場合は,投稿者自身がCIEC会員であること
  • 共著の場合は,著者のうち少なくとも1名がCIEC会員であること
  • 小中高生とその指導教員は,CIEC会員である必要はありません。

論文カテゴリ

1.一般募集論文のカテゴリ

(1) 論文(ページ数:6〜8ページ)
学びとコンピュータ・ネットワーク利用やその発展に役立つ内容を順序立てて明瞭に記述した内容であり,独創性,新規性,有用性,信頼性の高い研究・実践内容を体系的にまとめた論文。

(2) 速報論文(ページ数:4〜6ページ)
学びとコンピュータ・ネットワーク利用やその発展に役立つ内容を順序立てて明瞭に記述したものであり,独創性,新規性,有用性,信頼性のある研究・実践内容をまとめ,速やかに発表する必要性のある論文。

(3) 資料(ページ数:4〜8ページ)
学びとコンピュータ・ネットワーク利用やその発展に資することを目的とし,資料的価値の高い論文。

※ これらの論文について,本カンファレンスでの成果発表とともに議論・意見交換を行い,新たな知見の付加や考察を深め,会誌(コンピュータ&エデュケーション)への投稿を期待しております。

2.U-18発表論文(小中高生対象:1~2ページ)

授業内外で行った情報機器を利用した探究活動の成果について,教員の指導を受けながら小中高生自身が執筆した論文。探究活動の分野は,プログラミング(システムの構築やアプリ開発など)や情報関連の調査(人工知能,暗号など)の他,国語・理科・社会科・外国語などの各教科・分野において情報機器を活用した成果であれば応募可能です。つまり,情報機器の活用場面が明確に含まれている内容であれば分野・科目は問わず発表できます。

執筆要領

各論文カテゴリの執筆要領(テンプレートファイル)をダウンロードして利用して下さい。ただし,提出する原稿ファイルのサイズは3MBを超えないよう留意してください。

査読手続きと採録

一般募集論文の査読は,研究委員会の編集委員会で査読者を選び,原則として1回のみ行います。査読の結果,論文カテゴリの変更を含め,条件付き採録となった場合には,投稿者は査読者の採録条件を満たすよう書き換えて,期日までに提出しなければなりません。

U-18発表論文については査読しませんが,応募時に提出された発表論文の概要(200~400字)により審査を行います。審査の結果,採択された場合はU-18発表論文を期限までに提出しなければなりません。期限を過ぎると白紙にタイトル・氏名・所属のみの掲載となりますのでご注意ください。提出された論文の査読はしませんが,可読性の観点から修正を依頼する場合があります。

発表要領

論文が採録決定された場合には,論文投稿とは別に必ず参加申込みを行い,「CIEC春季カンファレンス2021」でオンラインでの口頭発表を行う必要があります。

応募から採録確定までの流れ

一般募集論文

  • 2020年12月6日(日)投稿締切
  • 2021年1月中旬頃 査読結果通知
  • 2021年1月末頃 修正原稿提出(条件付き採録の場合)
  • 2021年2月中旬頃 採否通知(条件付き採録の場合)

U-18発表論文

  • 2020年12月6日(日)応募締切
  • 2020年12月18日(金)審査結果通知
  • 2021年1月29日(金)16時 U-18発表論文提出期限

CIEC春季カンファレンス論文集発行予定日

2021年3月20日(土)

論文集

論文集は電子版のみとなります(印刷版は発行しません)。

CIEC春季カンファレンス2021論文集編集委員会(CIEC研究委員会)

委員長:
菅谷 克行(茨城大学)

副委員長:
布施 雅彦(福島工業高等専門学校)

委 員:
大岩 幸太郎(大分大学)
落合 純(新潟経営大学)
小野田 哲弥(産業能率大学)
鈴木 大助(北陸大学)
橘 孝博(早稲田大学高等学院)
立田 ルミ(獨協大学)
鳥居 隆司(椙山女学園大学)
三浦 靖一郎(徳山工業高等専門学校)
森 夏節(酪農学園大学)
李 凱(獨協大学)


開催趣旨

2020年3月、全国に緊急事態宣言は発令されたことにより、各学校では長期間の休校を余儀なくされ、新学期開始の繰り下げなどの対策に追われた。そんな中、児童生徒たちの学びを止めないために、各学校では様々な対応を行なってきた。学習の機会を奪わないという趣旨のもと始められたことではあるが、この取り組みが次第に今後の学びのあり方を考える機会となり、文部科学省「GIGAスクール構想」の前倒しもあり、学校では対応すべきことも多々ある。

8月にオンラインで開催された「2020PCカンファレンス」では、「検証『新型コロナ』休校! そのとき学校はどう動いたか-新たな学びの場の構築と充実-」と題してシンポジウム企画を行なった。その後、徐々にではあるが、学校では通常の活動を取り戻しつつある。この研究会では、コロナ禍における学びを止めないための具体的な取り組みを伺いながら、withコロナ時代の学校における今後の学びのあり方や展望を考える機会にしたい。

対象・人数

参加人数:約40名

参加者へのお願い

  • 参加申し込み締切は11月18日(水)とします。
  • 申込者には11月19日(木)に事務局からZoomミーティングID等をメールにてお知らせします。
  • 当日は「報告書」作成のために記録(録画)する予定です。ご了解下さい。
  • 参加者の方の録画はご遠慮下さい。
  • スクリーンショットは、私的利用のみに留めて下さい。

資料


ファイルを開く

高瀬先生発表資料


ファイルを開く

能城先生発表資料


ファイルを開く

武沢先生発表資料


2020年8月19日(水)、CIEC総会後に「2020PCカンファレンス論文賞」の表彰式が行われました。CIEC理事および大会実行委員から選出された10名の論文賞選考委員が、発表論文計87本を査読し、最優秀論文賞1本、優秀論文賞1本、学生論文賞1本を選出しました。Special第23回では、2020PCカンファレンス論文賞の各賞に輝いた皆さんの「喜びの声」をお伝えします。

2020PCカンファレンス最優秀論文賞

長岡健(法政大学 経営学部)
「対話型大規模講義のオンライン化―受講生/教員間インタラクションに関する考察―」

このように素晴らしい賞が受賞できたのは、研究対象の授業に参加してくれた学生たちの「学び」が評価されたのだと思います。この授業では100名程の学生がtwitterを活用した双方向型の学習に取り組みましたが、「主体的な情報発信者」としての彼女/彼らの学習活動は本当に素晴らしいものでした。そして、授業という「空間」の意味、つまり、「同じ時間、同じ場所に集う」ことの意味が揺さぶられ続けた結果が、本研究に埋め込まれたメッセージへと繋がっています。


2020PCカンファレンス最優秀論文賞受賞者の長岡健さん

一方で、私個人の正直な気持ちとしては、「驚いている」という部分もあります。何故ならば、研究活動に数年間のブランクがあったからです。私ごとで恐縮ですが、今から5年前の2015年2月、食道がんに罹患した私は食道全摘出の外科手術を受けました。幸い治療は成功しましたが、体力・体調の回復には時間がかかり、研究活動を再開するまでに数年間を要しました。その間、当時のCIEC会長・熊坂賢次先生をはじめ執行部・事務局の皆様には本当にお世話になりました。

そして、多くの皆様のご配慮や励ましのおかけで、研究活動を少しづつ再開でき、今回、病後最初の研究報告が、このように素晴らしい賞を受賞することができました。お世話になった方々はあまりに多く、ここで一人ひとりのお名前をあげることはできませんが、皆様に心から感謝の意を示します。

また、授業運営については、ゲスト講師として登壇して頂いた方々に加え、OBOGを含めた、長岡研究室の学生たちの協力が不可欠でした。学生たちには感謝の気持ちで一杯です。今後も学生たちと力を合わせて、参加者の主体的学習を引き出す「場のデザイン」にチャレンジしていきたいと思います。

最後にもう一人、感謝の意を示したい人がいます。病に倒れた時、最も近くで私を支えてくれたのは、パートナーの川島典子です。がんサバイバーとして新たな人生を歩みだして5年、節目の年に頂いたこの賞を彼女に捧げます。

2020PCカンファレンス優秀論文賞

矢野浩二朗(大阪工業大学 情報科学部)
「ビデオ会議システムのVR空間への拡張による、ライブ感を高めたオンライン授業配信」

この度は2020PCカンファレンス優秀論文賞にお選びいただき、誠にありがとうございます。このような素晴らしい賞を頂き、著者としてとても光栄です。ここ数年、VR教育にかかわる研究と授業実践を行っており、過去にもPCカンファレンスで成果をご報告させていただいております。その中で得られた様々な学びが今回の受賞に繋がったと思っています。


2020PCカンファレンス優秀論文賞受賞者の矢野浩二朗さん

新型コロナ感染の広がりにより、イベントなどでVRゴーグルを生徒さんたちに使って頂く機会を作ることが出来なくなった一方で、オンライン授業が広く行われるようになったことで、VRを授業配信にどう生かすかが課題になりました。そこで本研究では、今までのVR空間におけるアバターの活用、VRシーンの録画と言った技術をZoomやGoogle Meet等のオンライン会議システムとつなげる方法を提案することで、VRアバターを使ったオンライン授業を行えるようになり、受講生からは「本当の対面授業を受けているようだ」と言っていただけるまでになりました。

まだ、開発したシステムを広く使って頂くには至っていませんが、今回の受賞を励みにシステムの更なる改良と普及に努力したいと思います。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

2020PCカンファレンス学生論文賞

田中海舟・川添綾・堀川遥夢・山口竜ノ介・山﨑一輝(長崎県立長崎南高等学校)
「児童虐待のない未来のために‐高校生意識調査の分析に基づいた啓発活動とその検証‐」


2020PCカンファレンス学生論文賞受賞者の(左から)山﨑一輝さん、堀川遥夢さん、田中海舟さん、山口竜ノ介さん、川添綾さん


今回は、このような栄誉な賞に私たちを選んでいただき、誠にありがとうございます。私たち5名はSSH※の課題研究で「児童虐待問題の予防的解決策」を研究してきました。児童相談所へのインタビュー、高校生への意識調査、啓発活動、検定を用いての効果検証、法改正に関する考察とこつこつ作り上げた論文が、このような形で評価していただけたことに大きな達成感を感じています。

長崎こども・女性・障害者支援センターの柿田多佳子所長(当時)、長崎総合科学大学の繁宮悠介先生、指導くださった長崎南高の先生方に深く感謝申し上げます。そして、PCカンファレンスで私たちのつたない口頭発表を温かい目でご覧いただいた皆様、ありがとうございました。会を運営していただいた方々、この賞をくださったCIECの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。この受賞を励みに受験を乗り越え、それぞれの専門分野で研究に打ち込んでいきたいと思います。ありがとうございました。

※編集部注釈

SSH(Super Science High schools)とは、文部科学省が将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等を認定し支援する制度のこと。
【文部科学省】スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
【国立研究開発法人科学技術振興機構】次世代人材育成事業 スーパーサイエンスハイスクール

受賞者の皆さん、おめでとうございました。
PCカンファレンス論文賞の表彰は来年度も実施予定です。
たくさんの論文投稿をお待ちしております。