開催趣旨

まもなく2006年を迎えようとしていますが、教科「情報」を学習した新入生が大学へ入学してくる2006年、大学全入時代を迎えると言われている2007年、国立大学の法人化、取り組みが拡がりつつあるパソコンの必携化など、大学でのコンピュータ利用環境に影響をおよぼす大きな変化が、この数年間で起こりつつあります。 これらの変化によって、私たち大学生協の教材・学習用パソコンの販売・サポートはもとより、大学における情報リテラシー教育も大きな転換期を迎えていると言えます。

これまで CIEC 生協職員部会が企画したPC必携化についての研究会では、大学と生協のパートナーシップ構築において、「大学の教育・研究内容に根ざしたサポートや学習機会の提供」が一番重要なポイントとなることが議論されてきました。 こうした流れの中、CIEC 生協職員部会では、これまでのアフターケア型や教育型の学習機会だけでなく、『学生どうしの学び合い』による学習機会にこそ、今後の大学キャンパスにおけるコンピュータ利用学習のあり方についてのヒントがあり、「学び合いの場」の提供が私たち大学生協の責務になっていくのではないかと考えています。

今研究会ではその裏づけとして、近年各地の大学生協で行なわれつつある、学生のキャリア形成も視野に入れた『学生どうしの学び合い』を基軸にした取り組みについてご報告いただき、今後の展開や展望について議論できればと考えています。

今研究会のテーマは、実際にパソコンの提案活動に関わっている生協職員・学生のみなさんのほか、『学びと成長』の取り組みに興味をお持ちの、総会代議員・オブザーバーのみなさんにも興味を持っていただけるものと考えています。積極的なご参加をお待ちしています。

プログラム

  • 18:30 全体司会 CIEC 生協職員部会 石原 裕(埼玉大学生協)
  •          開会挨拶 CIEC 生協職員部会 内赤 尊記(千葉大学生協)
  • 18:35 北海道大学生協の PC Masters の取り組みについて
  • 18:50 京都大学生協の新学期の取り組みについて
  • 19:05 麻布大学生協の新学期の取り組みについて
  • 19:20 休憩
  • 19:30 パネルディスカッション (報告者3名+新潟大学教授 小林昭三)
  • 20:30 終了

参加費

CIEC 会員および大学生協組合員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

ウェブ上でアニメーションを公開する手段として、Flash は今や必要不可欠となっています。また、近年 Flash を情報教育全般に活用される具体例が着実に増えてきました。今回の研究会は、まず、前半で先駆的な実践事例を大学教育の現場の先生方からご報告いただき、関心をお持ちの会員の方々に参考としていただくと同時に、今後の活用方法について相互に議論を深める機会を提供します。また、後半では Flash 最新版を含むウェブコンテンツ制作管理パッケージソフト Studio 8 の新機能をメーカー担当者の方からデモを交えてご紹介いただき、さらにワークショップ形式の体験学習を実施します。

当日の体験学習では、Studio 8 のトライアル版 (30日限定) のうち、Flash Professional 8 と Dreamweaver 8 を使用します。参加される方は、各自でノートPC、USBメモリをご持参ください。
→ トライアル版を事前にダウンロードする

内容

  • 情報をデザイン (設計) する学び

    木村 健一 氏 (はこだて未来大学)

  • 臨場感がある情報教育 WBT システム : FCS のカスタマイズ事例紹介

    安岡 広志 氏 (東京情報大学)

  • Studio 8 の紹介と体験学習

    三木 功次 氏 (マクロメディア株式会社)

Studio 8 の紹介と体験学習への参加は、定員制 (定員20名) になっております。 定員となり次第 (先着順) 締め切りとさせていただきます。

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

プロジェクト学習の優れた実践を目にする機会は増えているが、経験の浅い教員を中心に、自身の実践に困難を感じている者も少なくない。プロジェクト学習を成功させるには、教室内での実践も重要であるが、良い実践の背後には通常、多様な情報源へのアクセスを容易にする、教員と協力者との人的ネットワークが存在している。本研究会では、このネットワークに注目し、理論と実践の両面からその実態を探るとともに、このようなネットワークを構築する場を CIEC が中心となって提供するという、新たな試みを提案する。

内容

地域と学校の新たな絆づくり -日本型ネットデイを事例として-

和崎 宏 氏 (NPO法人はりまスマートスクールプロジェクト理事長)

「新しい教育の創造」のための学習会 -関西「食」プロジェクトへのお誘い-

大木 誠一 氏 (CIEC小中高部会世話人・神戸国際大学附属高等学校)

社会変化の担い手としての学校 -学校と学校外のアクター間での生産的協働のモデル-

山住 勝広 氏 (関西大学人間活動理論研究センター所長)

自由討論

研究会終了後に懇親会(会費制)を予定しております。

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


報告者

辰己丈夫 (東京農工大学総合情報メディアセンター)
平野伸彦 (横浜国立大学生協専務理事・大学生協東京事業連合 教材・学習用PCプロジェクト委員長)

開催趣旨

「2006年問題」まであと1年となりました。 2003年度の学習指導要領改訂により、高等学校において新たに普通教科「情報」が新設され、必修科目となったことはご承知のとおりです。2006年は、教科「情報」を3年間学んだ新入生が初めて大学に入学してくる年となります。これに伴い、大学における情報教育がこれまで以上に大きく変化することが予想されます。これがいわゆる「2006年問題」と言われるものです。

CIEC生協職員部会ではこの数年にわたり、大学におけるパソコン必携化の状況と大学生協のパソコン提案活動について研究会を開催してきました。2005PCカンファレンス開催地企画「PC必携科時代の教育/教育環境を考える」では、以下のような感想文が寄せられています。

「来年から情報科目を履修した新入生が本格的に入学してきます。その点とPC必携化を考えたときに、これから大学生協は何をするべきなのか?」(生協職員)

これまでの到達点を踏まえて、第56回研究会では、「大学の情報教育における『2006年問題』について考える」をテーマに、実際の高校における教科「情報」の現状について学ぶとともに、教科「情報」を学んだ新入生が入学するにあたって、大学の情報教育がどのように変化していくかを展望します。またそういった大学の情報教育や新入生のスキルの変化に際して、大学生協としてどのようなパソコンの提案、サ ポートを行っていくことが必要かについて考えます。

まず、東京農工大学の辰己先生より、教科「情報」の現状についてご報告をいただきます。辰己先生は、情報処理学会内の情報処理教育委員会で、シンポジウム「高校教科『情報』の現状と将来」の企画運営に参画されており、主にシンポジウム内で話されたことを元にご報告をいただきます。

次に、横浜国立大生協平野専務より、大学生協のパソコン提案活動の到達点についてご報告をいただきます。平野専務は、昨年から大学生協東京地区の教材・学習用PCプロジェクトの委員長として、機種選定や講習会・サポートのあり方など、大学生協が新入生にPCを提供するにあたっての論議全般の座長をお務めで、来年度に向けた準備状況も含めてご報告いただきます。

二つの報告を受け、2006年を迎えるにあたり、大学内でどのように情報教育が変化し、それに伴って大学生協でのパソコンの提案活動、サポートがどのように変化するかについて、考えていければと思います。 今研究会では、実際にパソコンの提案活動に関わっている生協店舗の担当者、店長はもちろん、新学期の提案活動全般について責任を持つ専務理事や学生・教職員理事の皆様、また大学で情報教育に携わる教職員の皆様にも興味を持っていただけるテーマではないかと考えています。ご参加をお待ちしています。

参加費

CIEC 会員及び大学生協組合員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


プログラム

13:30 - 14:30 (10分ほどの質疑応答を含む)

iPod nano の紹介と語学学習用としての iPod 活用事例

秋間 亮 (アップルコンピュータ株式会社 チャネルセールスアカウントマネージャー)

14:40 - 15:40 (10分ほどの質疑応答を含む)

資格教育・語学教育における iPod の活用事例

斉藤 敦 (株式会社東京リーガルマインド WEB事業部制作課長)

15:50 - 16:50 (10分ほどの質疑応答を含む)

iPod への語学教材取り込み -VOA 素材の活用について

上村 隆一 (北九州市立大学国際環境工学部 教授)

16:50 - 17:00

質疑応答

(敬称略)

開催趣旨

前回、大変好評の iPod に関する研究会 (第53回研究会:テーマ「iPod の教育への活用・実践そして可能性」) の第2弾。

iPod は携帯音楽プレーヤーの代名詞とも言われるようになり、Apple の楽曲管理ソフト「iTunes」は、音声ファイルを自動的に収集できる仕組みをサポートしました。この機能は、欲しい音楽などを登録しておけば、自動的にダウンロードしてくれるため、新しいコンテンツ配信の仕組みとして注目を集めています。そして、iPod が、ただ単に音楽を再生する機器ではなく、学習用機器としても、いつでもどこでも必要なリスニング教材を聴ける語学教育などへと利用が広がっています。

今回の研究会ではアップルコンピュータ株式会社の方をお招きし最新の iPod nano についてご紹介いただき、各教育機関での語学学習への iPod 活用事例などについてお話していだだきます。

また、資格の総合スクール東京リーガルマインドでは、iPod の圧倒的な記憶容量を利用して膨大な講義を収録し、iPod クラスを開講されていますが、今回は iPod を利用した新しい資格学習講座の「TOEIC 基礎力養成講座 iPod クラス」などに関する話題を。

さらに、CIEC の外国語教育研究会では、「VOA (Voice of America) プロジェクト」として、VOA 素材から外国語 e ラーニング教材の開発を行ってきました。今回は VOA 素材から外国語学習教材を iPod を利用した教育に使用できる英語教材の作成に関する具体的な方法についてわかりやすくお話いただく予定です。

そして、広い意味での携帯用音楽プレーヤーの教育への利用の可能性が探れ、少しでも、これからの教育や研究現場で活用する上でのヒントになれば幸いと考えています。

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。