開催趣旨

ITS (高度道路交通システム) は、情報通信技術を活用することにより、「ひと」と「クルマ」、「道路」とを互いにつなげ、安全で快適かつ円滑な交通を実現するための仕組みです。ITS がこれから発展していくためには、情報通信技術の発展とともに道路、社会、クルマ、携帯端末が有機的に連携され、産官学の枠を超えた取り組みが必要不可欠です。

ITS は、情報通信技術、GPS、センサー、制御技術などの発展とともに、移動空間としての「クルマ」や、携帯端末を持った「ひと」をつなげ、「ひと」や「クルマ」が、オフィスや学校、家庭と同じように高度な情報が利用できるだけでなく、これから発展するユビキタス社会に移動という手段を非常に重要な位置づけとしていくのかもしれません。

この研究会では、地域交通を対象にその問題や課題を明らかにするとともに、問題の解決に向けて、交通の情報通信ネットワークの視点から将来の地域づくりのあり方について研究されている愛知淑徳大学の辻紘良先生をお招きし、ITS の現状を把握するとともに、ITS のバイアフリー化への利用事例などとともに問題解決の方策や適用の効果についてお話いただきます。

また、ITS が実現する安全・快適な情報化社会では、「ひと」の立場からすると実際に経験した学びが少なくなるという現実があるのではないかと考えられます。情報化が進み社会が高度化されればされるほど、現実で実物から学ぶ必要性が大きくなるでしょう。そして、博物館などの施設は、興味を持った方だけが行き見学をするという施設から、現実と出会うことによって自ら学ぶ施設としての役割を担っていくことになると思います。

トヨタ博物館は、車文化の伝承を主な目的として運営されている企業の博物館です。ここでは、車文化を伝えるための体系的な車両の展示や、見学される方が興味を持ってもらえる企画はもちろんのこと、現実で実物から学ぶことによる「モノづくり」の楽しさを伝える工夫や、クラシックカーファンを醸成するイベントなどの多様な企画を開催されています。このことは、結果的に総合学習の時間をはじめ、学習の場として多く利用されておりますので、トヨタ博物館学芸員の西川稔氏より、トヨタ博物館の概要と企画展に関する話題をご報告いただき、その後、博物館の見学を行う予定です。

そして、ITS のあるユビキタスな情報化社会のあり方や、可能性が探れ、少しでも、これからの教育や研究現場で活用する上でのヒントになれば幸いと考えています。

プログラム

13:30 - 14:40
ITS による人にやさしい社会の実現
辻 紘良 氏 (愛知淑徳大学 現代社会学部 教授)
14:50 - 15:30
トヨタ博物館の概要と企画展
西川 稔 氏 (トヨタ博物館 学芸員)
15:30 - 17:00
トヨタ博物館見学

* 現地集合、現地解散となります。会場 (トヨタ博物館 小ホール) へは、直接お越しください。

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は1,000円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

CIEC第66回研究会において、実践研究における定量的評価の手法に関するワークショップを開催しました。

先回に引き続き、教育現場における学校評価や授業評価などに対応するため、実践における多様かつ複雑なデータを定量的および定性的に評価する手法について、報告と意見交換を実施します。特に、意識調査に関する報告については、全国の大学1年生・教員を対象にした意識調査のデータを使用し、小中高部会が、今後、実施するアンケート分析や学習会等の活動と関連させた内容とします。

プログラム

13:00 - 15:00
大学意識調査データを用いた大学評価・講義評価の分析 -カテゴリカルデータおよび自由記述データの分析-
宿久 洋 氏 (同志社大学文化情報学部)
15:00 - 15:20
休憩
15:20 - 16:20
授業実践に関する定量的評価の手法について
16:30 -
定量的評価手法全般に関する質疑応答
17:00
終了

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

今回の研究会は、午前と午後の二部形式で行います。

まず、午前のセッションでは、メーカーの協力により、最新ソフトウエア (Adobe Acrobat 8)の教育利用に関する講習会を実施し、参加者のスキルアップを試みます。

次に、午後のセッションでは、会員各自が開発し、言語・文化教育・学習のための e-learning コンテンツの最新情報を提供する交流会をポスター発表のスタイルで開催します。

このセッションでは、各ブースを自由に訪れる参加者に発表者がデモンストレーションを行い、コンテンツやシステムそのものの紹介、今後の改善策の提案と検討などを同時に行います。

前日に開催されるCIEC10周年記念シンポジウムに引き続き、多数の皆様のご参加をお待ちしております。

内容

10:00 -
司会者挨拶
10:05 - 11:00

[ ワークショップ ]
Adobe Acrobat 8 Professionalの教育利用 【パート1】チュートリアル
・Acrobatとは何か
・Acrobat 7.x と8.xの差異
・学校教育現場におけるAcrobatの導入 »事例掲載ページ

11:00 - 11:10
小休憩・インストール作業
11:10 - 13:00

[ ワークショップ ]
Adobe Acrobat 8 Professionalの教育利用 【パート2】体験学習
・PDF形式のレポート、論文添削機能の利用
・教材作成フォーム(テスト問題など)の活用
・PDF文書への動画埋め込みによる教材化
・その他

13:00 - 14:00
休憩・昼食
14:00 - 15:00
ポスターセッション1 (3件)

[ 研究発表1 ]
学校教育におけるWebページの蓄積、オンデマンド利用に関する著作権情報 を管理するシステム
藤澤大 (朝日大学大学院生)

[ 研究発表2 ]
キー操作可視化システム
森田直樹 (愛媛女子短期大学)

[ 研究発表3 ]
大学英語学習者のプロファイルと発話データの収集
原田康也 (早稲田大学)

15:00 - 15:15
小休憩
15:15 - 16:15
ポスターセッション2 (3件)

[ 研究発表4 ]
環境英語を学ぶeラーニング教材「elan-e」
吉田国子 (武蔵工業大学)

[ 研究発表5 ]
コンピュータ教材「CET (Cyber English Teacher)」とのティーム・ティーチング形式による小学校英語活動に関する実証研究
鍛治大佑 (大阪教育大学大学院生)・吉田晴世 (大阪教育大学)

[ 研究発表6 ]
英語自主学習のための中学生向けマルチメデイア教材 (Virtual Homestay Program) の開発
小川恵子 (立命館大学大学院生)・野澤和典 (立命館大学)

16:30
終了

* ポスターセッションでは、各セッションごとに上記3件を同時に並行して発表していただき、参加者が自由に発表会場内を移動できる形式を取ります。

ワークショップに参加される方へ

ワークショップ参加者は、無線 LAN 接続用のネットワークカード内蔵 PC (Windows PC) をご持参ください。

動作条件

Windows
CPUPentium III 以上
OSWindows 2000 日本語版 (SP4)、Windows XP (SP2) 以降
ブラウザMicrosoft Internet Explorer 6.0 以降
メインメモリ512MB 以上 (推奨)
ハードディスクインストールバックアップを含めて 2GB 以上の空き容量が必要
ディスプレイ1,024x768 ピクセル以上の画面解像度が必要
内蔵ドライブDVD/CD-ROM ドライブ

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


概要

タイトル 教育とコンピュータの次の関係を探索する
日時 2007年3月30日(金) 13:00 -
会場 秋葉原クロスフィールド ダイビル2Fコンベンションホール
主催 CIEC (コンピュータ利用教育協議会)
後援 文部科学省、日本教育新聞社
参加費 無料 (記念行事と懇親会に参加される方は2,000円)

呼びかけ

CIECは1996年に誕生し、コンピュータ、ネットワークの進化をいかに教育=学習の革新につなげるか、活動をすすめてきました。 本シンポジウムでは、CIECのこれまでの10年の歩みを総括し、その学会・教育界に果たした貢献を整理すると共に、次の10年への方向性を検討し、問題提起と課題設定を行うことを目的に開催します。

CIEC会員のみなさまと一緒に10周年をお祝いしたいと思いますのでぜひご参加下さい。また、非会員の方々もともに、これからのコンピュータを活用した新しい教育イノベーションについて考えたいと思いますのでお気軽にご参加くださるようお願い申し上げます。

内容

【総合司会】 矢部 正之 CIEC副会長

13:00 - 13:10
【挨拶】 佐伯 胖 CIEC会長 (青山学院大学教授)
13:10 - 13:30
【祝辞】
原山 優子 様 (総合科学技術会議 東北大学大学院工学研究科教授)
文部科学省 様
赤堀 侃司 様 (日本教育工学会 東京工業大学教授)
アップルコンピュータ株式会社 様
和田 寿昭 様 (全国大学生活協同組合連合会 専務理事)

プログラム (敬称略)

13:30 - 14:00
【基調講演】 「コンピュータと教育を再考する」
佐伯 胖 (CIEC会長:青山学院大学文学部教授)
14:00 - 14:30
【特別講演】 「簡易アニメ制作による創造性教育」
安田 浩 (東京大学国際・産学共同研究センター教授)
14:30 - 14:45
* コメント:佐伯 胖、妹尾 堅一郎
14:45 - 15:00
コーヒーブレイク
15:00 - 17:00
【パネルディスカッション】 「次世代教育イノベーション:おもしろ学びの次の姿を思い描く」
美馬 のゆり (はこだて未来大学教授)
苅宿 俊文 (大東文化大学助教授)
妹尾 堅一郎 (CIEC副会長:東京大学先端科学技術研究センター教授)
(モデレータ) 若林 靖永 (CIEC副会長:京都大学経営管理大学院教授)
【展示@ホワイエ】CIEC10年の歩み(パネル)
コンピュータ利用教育の進展に果たしたCIECの貢献
17:30 - 19:30
【記念行事】(会費2,000円)
「CIEC 10年の歩み」矢部 正之 CIEC副会長
「CIEC 10年功労賞」授与式
会場で引き続き立食パーティ