開催趣旨

CIEC小中高部会ではこれまでコンピュータを活用した初等中等教育に関してその実践やその研究について議論や体験する機会を設定してきました。実際の授業実践の方法については,2008年6月に京都女子高等学校を会場に実施した第75回研究会「なぜ協調自律学習は必要か」では,ワークショップという形態で実際の授業を参加者に体験していただきいただきましたが,今回はその研究会の結果を受けて,子どもたちに対する授業実践を見学していただくとともに,その授業についての意見をいただき様々な議論をするきっかけとしていきたいと考え,このような企画をいたしました。

この公開授業は,2008年6月2日の朝日新聞の「花まる先生」でも大きく取り上げられ,過去のPCCでも様々な実践研究について発表していただいている八王子市立由木中央小学校の尾池先生の「クレイアニメーション制作」の小学校の児童の実践を小学校の協力を得て実現したものです。皆様のご参加をお待ちしております。

>>> asahi.com:仮想世界で夢のイス 東京・八王子市立由木中央小学校 尾池佳子さん - 花まる先生公開授業 - 教育 -

プログラム

13:00 - 13:30
[ 受付 ]
13:40 - 14:25
[ 公開授業 ]

授業者 尾池 佳子 氏 (八王子市立由木中央小学校)

14:30 - 15:30
[ 研究協議 ]

参加費

無料 (小中高の授業実践に関心のある方は、どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

昨年6月に登場して以来、従来の携帯端末とは全く異なる操作性と斬新なデザインで話題となった iPhone / iPod touch* はその後大幅な改良がなされ、インターネット端末としても十分実用的なレベルに達しました。この研究会では、まず iPhone と iPod touch の違いも含めて、メーカー側から製品概要と最新情報を提供していただき、教育機器として活用する上で具体的にどのような可能性があるか、問題提起します。さらに、教育現場からの実践事例として、国内で初めて理科教育に iPod touch を活用し、着実な実績をあげておられる高校の先生に、導入に至る経緯、教育的効果などをご報告いただいた後、参加者も一体となってメーカーと教育現場それぞれの立場から自由に議論を行い、この「次世代モバイル学習機器」のユニークな活用法を考えます。

* (注) iPod touch の発売は昨年9月です。

プログラム

13:00
[ 開会の挨拶 ]
13:05 - 13:50
[ 講演1 ]

次世代モバイル学習機器としての iPod touch および iPhone 3G
講師 坂本 憲志 氏 (アップルジャパン株式会社 東日本営業部部長)

13:50 - 14:40
[ 講演2 ]

iPod touch & Podcast でモバイルラーニング
講師 奥田 宏志 氏 (芝浦工業大学柏高校 SSH研究部)

14:40 - 15:00
休憩 (展示見学、デモ含む)
15:00 - 16:00
[ 質疑応答と自由討論 ]
16:00
閉会

講演2要旨「iPod touch&Podcastでモバイルラーニング」

本校は私立中高一貫校である。10年前より中学校に入学してくる生徒にノート PC を一人一台購入させるなど、『情報教育』に力を入れている。また海外姉妹校とのメール交換等『国際教育』も行い、ネットを使った調べ学習や校外行事のレポート作成・プレゼンテーションソフトを使ったグループ発表等にも積極的に活用してきた。

このような背景の中、本校が文部科学省により SSH (スーパーサイエンスハイスクール) に指定され理科教育のプログラム開発を行う中で、『情報教育』と『理科教育』の融合を目指し新たな授業方法の研究を開始した。当初は「遺伝子・DNA」に関する生命科学分野の授業や実験に関して、SSH 専用 HP を通じて予習用の WEB 授業、実験手順動画を配信し、自宅の PC で予習させ、その後実験を行っていた。数年前からはノート PC を実験台に置き、無線 LAN 経由で実験手順動画を見せながら実験を行ってきた。事前の予習に加え、手順を確認しながら実験することで安全性が向上し、失敗も少なくなった。しかし上記の方法では、予習を行う場所が限定されることや、ノート PC が実験台に置くには少々大きい等の問題点があった。

これらの問題点を解決するため iPod touch を導入し、生徒一人に一台貸し出した。専用 HP (www.experiment.jp) 上の Podcast から iTunes 経由で動画等のデータを iPod touch にダウンロードすることで、好きな時に授業の予習と復習を行うことが可能となった。小型で映像が美しく、操作性に優れている iPod touch は、上記の取り組みに最適なツールであると言える。今講演では、本校での実践例や生徒の感想、さらに iPod touch と Podcast の今後の可能性についても報告していきたい。

参加費

無料 (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

子どもたちにどのような『情報』能力をつけさせればよいのかが、最近のいろいろな事件をきっかけに重要な問題となっています。これらの問題を考える上で、教育工学会会長で長年教育工学を研究してこられ、現在コンピュータ教育開発センター理事でもあり、様々な審議会委員を経験された東京工業大学教授の赤堀侃司先生の大分大学の「大分県における教育の情報化のための『情報教育イノベータ』育成プログラムの開発」(社会人の学び直しニーズ対応GP) が開催する講演会でのご講演をお聞きすることは、大変参考になると思われます。また、中学校と高等学校の現場で『情報』教育をされておられる先生方から、子どもたちの現状と問題点などを伺うことも大変重要です。パネルディスカッションは、フロアーからの意見も交えて行う予定です。大分県で研究会を行うのは初めてですので、これをきっかけに大分での会員拡張に繋げられれば幸いです。

プログラム

13:30 - 14:45
[ 講演・質疑応答 ]

赤堀 侃司 氏 (東京工業大学)

14:45 - 15:00
休憩
15:00 - 16:30
[ パネルディスカッション ]

ICTの活用で子どもはどう変わってくるのか
パネリスト:平田 義隆 氏 (京都女子中学校・高等学校) 他

参加費

無料 (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

今や iPod はデジタル音楽デバイスの範囲を超え、教育やスポーツ、美術館など幅広い生活環境で応用され始めています。iPod に音声や動画像を入れて携帯する Podcast も色々な分野で利用されています。

「CIEC北海道支部第2回研究会」では、日頃 iPod を教育現場でご利用されている講師の方々をお招きし、現場における活用のあれこれを伺います。さらに、アップルジャパン社による Mac を使ったハンズオンワークショップを行います。このワークショップを通じ、初心者でも簡単に Podcast コンテンツが作れることを体験していただけます。

今回の研究会が、教育教材の配信に関心のある方々と意見交換できるきっかけになれば幸いです。ぜひ、ご参加ください。

プログラム

午前の部

9:40
受付開始
10:20 - 12:00
[ 講演 ]

Learn Anytime! Anywhere!
坂本 憲志 氏 (アップルジャパン株式会社 東日本営業部長)

日本語コースにおける iPod 活用の実践報告
遠藤 仁美 氏(Associate Professor of the Practice / Japanese Program Coordinator, Duke University)

開かれた学校を目指して - iPod の活用を探りながら -
佐藤 祈 氏(三笠市立新幌内小学校 教頭)

午後の部

13:10 - 13:30
[ 講演 ]

学校環境で Podcast コンテンツを速やかに配信する
曽我 聰起 氏(北海道文教大学)

13:30 - 15:40
[ ワークショップ ]

Mac で作る Podcast 入門
アップルジャパン株式会社

ワークショップでは Mac を準備し、実際に Mac を使いながら Podcast コンテンツの作り方を体験します。なお、貸し出しできる Mac の台数に限りがあります。先着15名様となります。ただし、下記の仕様に適応する Mac をお持ちの方は、ご持参の上ワークショップにご参加いただけます。本ワークショップは見学だけの参加も可能です。

【ワークショップに持ち込み可能なMacの仕様】

  • OS:Mac OS X 10.4以降
  • アプリケーション: iLife'08

参加費

CIEC 会員は無料 (当日会場での入会申し込みにも適用されます)、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

昨今の学校教育においては、多くの問題が複雑・多様化し、それと並行して人びとの孤立化も進んでいるように思われます。教育現場では、時には、生徒・学生も教師も父母も自分の力だけでは乗り切れない問題を抱えることがあります。また、教師自身ができる範囲にも限界があり、このような状況のもとでは、面接相談ではない電子メールを用いた相談が有効な方法の一つとなっています。しかし、電子メールがもつ特徴的な性質から、その限界も考えて対応する必要があります。専門の相談員ではない一般の教員であっても、電子メールによる教育相談の現状を知り、「どのように対応し」、「どこまで対応できるのか」を理解することが重要となります。また、悩みの相談に限らず、いわゆるカウンセリングマインドは、一般の教育技法の中にも活かされるのではないかと考え、この研究会を企画しました。

プログラム

13:00 - 13:05
[ 講師紹介 ]
13:05 - 15:00
[ 講演 ]

学校教育における、電子メールによる教育相談
田村 毅 氏 (東京学芸大学教授)

(14:00 - 14:15 途中休憩)

15:00 - 15:30
[ 質疑応答と意見交換 ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。